日本の古典芸能-2

昨日は番組【舞楽「散手破」「納曽利」】で、舞楽(ぶがく)というものを知りました。 わずか20分間でしたが、日本の古典芸能の雅な世界に浸ることが出来ました。
 
舞楽「散手破(さんじゅのは)」「納曽利(なそり)」
 古来より宮廷で育成され、日本の芸能の原点ともいわれる舞楽
 左方「散手破」、右方「納曽利」の2つをご紹介する。
 出演:伝統を守り伝える、宮内庁式部職楽部
 
舞楽.jpg
 
雅楽舞楽について調べてみました。
雅楽(ががく)は千数百年以上の歴史を持つ「世界最古のオーケストラ」とも言われている日本の古典音楽です。
現在では雅楽は皇室の儀式や寺社の祭祀などで演奏されることが多いです。 ユネスコ世界遺産にも登録されています。
 
雅楽は、3つのジャンルから成り立っています。
1,「謡物(うたいもの)」雅楽器を伴って歌う声楽。
2,「管絃(かんげん)」雅楽器で演奏する器楽合奏のことで、現在では主に唐楽が演奏されます。
3,舞楽(ぶがく)」:音楽を伴って舞うもので、歌を伴って舞う「国風舞(くにぶりまい)」、唐楽を伴って舞う「左舞(さのまい)」、高麗楽(こまがく)を伴って舞う「右舞(うのまい)」に大別されます。
 
  舞楽では、使われる楽器も異なります。
左方の舞では笙・篳篥龍笛に打楽器 鞨鼓・太鼓・鉦鼓を用います。
 
左方の舞.jpg
 
右方では笙は用いず、篳篥高麗笛に打楽器 三の鼓・太鼓・鉦鼓を用います。(但し、右方の還城楽・抜頭・陪臚の三曲は変則で、笙・篳篥龍笛に打楽器 三の鼓・太鼓・鉦鼓を用います)。
 
右方の舞.jpg
 
龍笛
七孔の横笛で、笛の長さは約40cmで横笛のなかで一番太い。
息の強弱によって低い音と高い音を作ることができるため、広い音域をもっています。
 
高麗笛
六孔の横笛で、笛の長さは約37cm。 細い管から澄んだ鋭い音が出ます。
 
神楽笛
落ち着いた深い音色が特徴で、龍笛のように力強い息ではなく、「半息(はんそく)」という柔らかい吹き方で演奏されます。
 
・鞨鼓は
寸法:(鼓面)直径23.5cm
台に載せた状態で演奏され、両手に持った桴で両面を打ちます。
 
・三ノ鼓は
寸法:(鼓面)直径42.5cm
直に床に置き、左手で調緒を押さえ、桴で右の鼓面だけを打ちます。
 
 
NHK映像ファイル あの人に会いたい
 アンコール五代目中村富十郎(歌舞伎俳優)
  1/9(土) 午前5:40-午前5:50 配信期限 :1/16(土) 午前5:50 まで
 
公式サイト
富十郎さんは昭和4年東京生まれ。
父は四代目中村富十郎、母は日本舞踊の家元・吾妻徳穂という芸能一家に育つ。
14歳で初舞台を踏み43歳で五代目を襲名、65歳で人間国宝に。
 
66歳で結婚、二人の子供を授かると平成21年、70歳年下の長男・中村鷹之資と「勧進帳」で共演。富十郎さんが弁慶、鷹之資が義経を演じ話題を集めた。
 
おおらかに、そして品よく舞台に舞った中村富十郎さん。芸の道一筋に歩んだ81年の人生だった。
 
たった10分間、そして朝5時台の放送ですので、私的には絶対見ることのない放送を見逃し配信で・・・人って面白い。