熱中症について

熱中症についてまとめてみました。

むし暑い環境にいたり、自律神経のはたらきが悪いと、汗が出にくくなり、体に熱がたまってしまいます。 これが、熱中症のさまざまな症状に繋がるのです。

冷却のコツ~冷やすと効果的なポイント~

脇の下、首、脚の付け根といった場所は、太い血管が近くを通っているので、ここを冷やすと体温を効果的に下げることができます。(熱中症に限らず、早く 熱を下げたいときは、これらの場所を冷やすと効果的だということを知っておくとよいでしょう。)

汗をたくさんかいたなと思ったときは、水分だけでなく、塩分も補給するようにしましょう。  スポーツドリンクや、水1リットルあたり2グラム程度の食塩を入れた水などが適しています。

★飲む点滴★ イオン飲料水(ハニーウォーター)

 はちみつ+天然塩+薬局方のビタミンC原末(アスコルピン酸) 

★レシピ★ ペットボトル300ml

 はちみつ・・大さじ1杯(21g

 水・・250ml 

 天然塩・・小さじ1/16杯~1/8杯 

 ビタミンC原末(アスコルピン酸)・・小さじ1/8杯~1/4杯(または新鮮なレモン果汁・・大さじ1/2杯)

1、分量のはちみつ、水を合わせ、最小限の天然塩とビタミンCを加えて、 材料が溶けるまでよくかき混ぜる。 

2、味を見て、分量の範囲内で塩分と酸味の調節をしてできあがり。

熱中症の症状と重症度、対処法

軽 度

・ めまい、立ちくらみ

・汗が拭いても拭いても出る

・こむら返り

・ 水分、塩分を補給することが必要

中 程度

・ 頭痛

・吐き気、嘔吐

・体がだるい

・判断力、集中力の低下

・ 脚を高くして休む

・水分・塩分を補給する

・自分で飲めないような状態なら、すぐに病院へ行って手当てを受けましょう。

重 度

・ 意識がない

・意識が低下

・けいれん、ふらつき

・体に触ると熱い

・ すぐに救急車を呼びましょう。

 

応急措置

熱中症を疑ったときには何をするべきか

①   涼しい環境への避難

 風通しのよい日陰や、できればクーラーが効いている室内等に避難させましょう。

②   脱衣と冷却

 ・衣服を脱がせて、体から熱の放散を助けます。きついベルトやネクタイ、下着はゆるめて風通しを良くします。

 ・保冷剤や冷やしたペットボトル、ビニール袋入りのかち割氷等を、タオルでくるんで前頚部(首の付け根)の両脇、腋窩(脇の下)、鼠径部(大腿の付け根の前面、股関節部)に当てて、皮膚直下を流れている血液を冷やすことも有効です。

 ・冷やした水分(経口補水液)を摂らせることは、体内から体を冷やすとともに水分補給にもなり一石二鳥です。また、濡れタオルを体にあて、扇風機やうちわ等で風を当て、水を蒸発させ体と冷やす方法もあります。

 ・体温の冷却はできるだけ早く行う必要があります。重症者を救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げることができるかにかかっています。

※「吐き気を訴える」ないし「吐く」という症状は、すでに胃腸の動きが鈍っている証拠です。これらの場合には、口から水分を飲んでもらうのは禁物です。すぐに、病院での点滴が必要です。